白百合古酒

Shirayuri_kuus
しらゆりくーす
池原酒造所
創業1951年 石垣島
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2008.01.20

甕貯蔵酒をいろいろ飲んでいるうちになんだか「白百合を飲まなくては」という気持ちになってきた。ということで白百合古酒43度を飲んでみました。調べてみるとこの白百合古酒、甕に寝かせるのは1年だけでその後2年以上ステンレスタンクで熟成して出荷するのだそうだ。

以前、白百合新酒のコメントで那覇の人はあまり白百合を飲まないという事を聞いたが30年前、40年前などのデッドストックものを飲んだ感想でいえば首里の酒も昔は白百合と変わらない味だったのではないかと思います。デッドストックでも年代が新しくなるにつれ甕味が弱くなってくるのはちょっと時代を反映している気がしておもしろいです。

香りはコップに入れて少し離れた所に置いておくと香ってくるのは非常に強い甘い香り。南光などに似た甘い古酒香です。コップに鼻を近づけると新酒と同じ甕の香りが鼻を突き抜ける。と、言いたいところだが突き抜ける程でもなくこれなら普通の甕貯蔵酒とあまり変わらない気がする。試しに新酒の白百合も改めて飲んでみたのだが初めて飲んだときのインパクトはもう無かった。甕に慣れたからでしょうか。味わいも白百合に特徴的な甕味が先に来るものの濃厚な甘みと旨味、苦み、渋みにも似た複雑味が甕味と一体になっていてウマイです。バランスもいい。まぁ、好き嫌いの分かれる酒だとは思いますがもっと評価されていい酒だと思います。

☆☆☆+0.5

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AGED 3 YEARS オールド翠古

Oldsuiko
エイジドスリーイヤーズオールドすいこ
忠孝酒造株式会社
創業1949年 本島南部
アルコール 43度
詰口年月日 2008.10.20
蒸留年 2005
容量 750ml
発売元 株式会社すいこ

昔ながらの製法である「シー汁浸漬法」を復活させた酒「翠古」を3年間熟成させた酒です。新酒の翠古は30度のみでしたがこちらは43度となっています。ボトルも新酒の翠古と同じ物を使用していますが「AGED 3 YEARS "OLD SUIKO"」とボトルに彫り込まれています。サンドブラストっていうんでしょうか。いい感じです。裏ラベルは裏というより横に貼ってあって正面からラベルの裏側が見えにくいようになっていますね。デザインに気を遣っているのがわかります。

香りはやや甘い香りはするがあまり古酒香はなく新酒翠古と同じような香り。最近は3年でも古酒香がかなり出ている酒もあるが普通は3年古酒ならこんなものでしょう。味わいはアルコール感はあるがまろやかな口当たりに強い旨味それと酸味、辛味、複雑さと43度だけあって翠古の味わいがより際だったものになっています。それにしてもうまいですねーこれ。

☆☆☆+0.5

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鳳凰

Houoh
ほうおう
瑞泉酒造株式会社
創業1887年 那覇市
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2008.11.26

沖縄限定の3年古酒「鳳凰」です。2008年の泡盛鑑評会で県知事賞を受賞した酒だそうです。名前は龍シリーズで来るかと思ったら違いましたね。定番商品じゃないってことでしょうか。

香りは甘いバニラの熟成香とうっすらと甕っぽい香り。アルコールと新酒の青っぽい香りも同時にありますが3年古酒でここまで熟成香が出ているのはすばらしいです。味わいは旨味と甘み、辛味のバランスが良くてちょっとトロミ感があります。もしかして甕貯蔵なんでしょうかね。後味に若干の辛味が残りますが悪くはないです。

☆☆☆

追記:鳳凰は17年古酒「竜鳳」の姉妹品の位置づけだそうです。だから「鳳」を使っているんですね。「竜鳳」と同じ甕で熟成されているようです。竜鳳の3年物ってことなんでしょうか。

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3年古酒43度南雪

Minamiyuki_3nen
3ねんこしゅ43どみなみゆき
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2006.04.13

黒いツヤ消しボトルに濃いブルーのラベルが印象的な酒です。南雪というちょっと変わった名前は原料米を生産している岩手の人たちの応募から選ばれた名前だそうだ。裏ラベルにはいろいろ書いてある。

東北地方を襲った93年の大冷害。岩手の米作りも大打撃を受け、残されたのは一握りの種籾。そんな、岩手の米の未来が託されたのは、温暖な石垣島での種籾増殖事業でした。
幾多の困難を乗り越え実った稲穂。やがてその実りは、岩手と石垣島の文化交流の架け橋へ。99年請福は、その一環として、岩手の米で「純情泡盛 南雪」を造りました。それから幾年、絆と共に成長した「南雪」は、ほんのりと甘く柔らかで優しい薫りの古酒へ。2500キロの距離を超え結ばれた北と南の融合の泡盛を石垣島からお届けいたします。
この米は岩手県初のオリジナルブランド米で翌年の94年デビュー予定で93年は種籾を増やそうとしていたところに大冷害で農家に配布する種籾が不足という事態になったのだそうだ。この時はまだ「岩手34号」と呼ばれており「かけはし」という名前は石垣島での交流から付けられた名前だそうだ。

ちなみに1993年の大冷害で日本に輸入されたタイ米がパサパサしていると不評でしたがそのタイ米は格安で沖縄に回され泡盛になっているようですね。「あの時は天国のようだった」とある酒造所の人が言っていました。

香りは甘いバニラの熟成香が蓋を開けた瞬間から強く香ったが時間と共に弱くなりやや酸味を感じさせるフルーツっぽい香りと米の香り。しかし、消えやすいとはいえジャポニカ種でもこれだけのバニラ香が出るのだなとちょっと驚きました。味わいは強い旨味と柔らかい甘みでなめらかな舌触りがあり、良く味わうと日本酒に似たジャポニカ種の味わいが見つけられる。さらなる熟成に期待が持てる酒だと思います。

☆☆☆

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うでぃさんの酒

Udhisannosake
うでぃさんのさけ
株式会社宮の華
1948年創業 宮古島
アルコール40度
詰口年月日 2009.01.28
容量 500ml

無肥料、無農薬、無たい肥の国産米で造った酒、「うでぃさんの酒」です。米は岡山県のあさひ米、熊本県のひのひかり米ということですが箱の中に入っていた説明書にお米農家の名前と写真まで入っていました。無農薬米は最近少しは見かけるが無肥料、無たい肥となると米の入手だけで大変そうな気がする。なんだかそのへんの思い入れとかたくさん詰まってそうな酒だが箱にもそれが現れていますよ。
Udhisannosake2ボトルを取り出すと箱には「ありがとう」の文字が。

香りはもろみの香り。40度ということもあるだろうが他の国産米泡盛よりは泡盛らしい香りがする。新酒らしい揮発系の香りもあるがあまり新酒っぽい感じはしない。味わいはほどほどの甘みと結構強い旨味、きりっとした酸味があり時間が経つと甘みが増してくる。それと後味に若干の辛味。この酸味は水割りで食中酒として飲むのに丁度いいんじゃないでしょうか。結構完成度は高いと思うのだが唯一の難点は10年古酒並みの価格でしょうか。

☆☆☆

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