3年古酒43度南雪

Minamiyuki_3nen
3ねんこしゅ43どみなみゆき
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2006.04.13

黒いツヤ消しボトルに濃いブルーのラベルが印象的な酒です。南雪というちょっと変わった名前は原料米を生産している岩手の人たちの応募から選ばれた名前だそうだ。裏ラベルにはいろいろ書いてある。

東北地方を襲った93年の大冷害。岩手の米作りも大打撃を受け、残されたのは一握りの種籾。そんな、岩手の米の未来が託されたのは、温暖な石垣島での種籾増殖事業でした。
幾多の困難を乗り越え実った稲穂。やがてその実りは、岩手と石垣島の文化交流の架け橋へ。99年請福は、その一環として、岩手の米で「純情泡盛 南雪」を造りました。それから幾年、絆と共に成長した「南雪」は、ほんのりと甘く柔らかで優しい薫りの古酒へ。2500キロの距離を超え結ばれた北と南の融合の泡盛を石垣島からお届けいたします。
この米は岩手県初のオリジナルブランド米で翌年の94年デビュー予定で93年は種籾を増やそうとしていたところに大冷害で農家に配布する種籾が不足という事態になったのだそうだ。この時はまだ「岩手34号」と呼ばれており「かけはし」という名前は石垣島での交流から付けられた名前だそうだ。

ちなみに1993年の大冷害で日本に輸入されたタイ米がパサパサしていると不評でしたがそのタイ米は格安で沖縄に回され泡盛になっているようですね。「あの時は天国のようだった」とある酒造所の人が言っていました。

香りは甘いバニラの熟成香が蓋を開けた瞬間から強く香ったが時間と共に弱くなりやや酸味を感じさせるフルーツっぽい香りと米の香り。しかし、消えやすいとはいえジャポニカ種でもこれだけのバニラ香が出るのだなとちょっと驚きました。味わいは強い旨味と柔らかい甘みでなめらかな舌触りがあり、良く味わうと日本酒に似たジャポニカ種の味わいが見つけられる。さらなる熟成に期待が持てる酒だと思います。

☆☆☆

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伊奈武瀬

Inanse
いなんせ
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール30度
容量 720ml
詰口年月日 不明

請福酒造の10年古酒。詰口年月日の記載が無いので2003年の自主規制前の酒ですね。あまり見かけない銘柄だと思ったら販売元が国際物産でした。商品名の「伊奈武瀬」は国際物産の所在地である浦添市伊奈武瀬からのようで「瀬」という名前の通り海のそばにある。というか那覇港の埠頭ですね。

香りは甘いバニラの古酒香。時間が経つと米の香りもしてくる。スタンダードな古酒といった感じだ。味わいは口に含んだ瞬間は甘みがあるが軽い感じの辛口で飲み込んだ後にじんわりと旨味を感じる。飲みやすいので気をつけないと酒が進みすぎてしまう。

☆☆☆

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直火請福43度

Jikabi_seifuku43
じかびせいふく43ど
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 不明

請福酒造が独自の直火蒸留器を開発して直火請福を発売したのが2001年だそうだ。この直火請福が大ヒットし石垣島を代表する酒造所となった。発売してからまだ6年しか経っていないのだが急激に売れたため生産がなかなか追いつかず古酒はおろか30度以上のアルコール度数での発売もできなかったそうだ。最近やっと安定して出荷できるようになったということで43度が発売になりました。

瓶はつや消しの真っ黒でかなり雰囲気が良いです。ラベルは従来の直火請福のデザインだが色は濃い紫地に金色の縁取りで高級感がありますね。ただ、この濃い紫のところに詰口年月日の印を押しているので良く見えないのがとっても残念。自分が買った物は日付がかすれてほとんど読めない状態でした。裏ラベルが白なんだからそっちに入れてくれって感じです。

香りは爽やかな酸味のある香りの後にどっしりした米の香り。味わいは古酒とは違ったフレッシュな甘みと強い旨味、若干の酸味が感じられる。30度の時もそうだったが瓶の上の方と下の方で味わいが違っているので良く振って攪拌してから飲んだ方がよさそうだ。

☆☆☆

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漢那蒸留所

かんなじょうりゅうしょ

石垣島の請福酒造内にある蒸留所「漢那蒸留所」の見学に行ってきました。
Kanna1

当日“おかみ”は出張中ということで作業を見ることはできませんでしたがショップの店長清水さんが丁寧に説明してくださいました。

甕に半量だけ仕込まれたもろみ。丸米の若麹でした。丸米はこの甕の仕込みが初めてだそうで結果が良ければこれから丸米を使っていく予定だそうです。
Kanna2

薪を燃やして蒸留する釜は泡盛では現在漢那蒸留所だけではないでしょうか。上に置く木桶は年季が入っていると思ったら酒造所内の泡盛博物館で以前展示されていた物をそのまま使用しているそうだ。
Kanna3

麹を造るための麹箱。現在は三角棚が一般的ですが小さな麹箱に仕込むのはちょっと考えただけでもとっても面倒。ご苦労様です。
Kanna4

予定表。電話で聞くと教えてくれるそうなのでスケジュールを合わせれば見たい作業を見学できます。
Kanna5

参考「請福酒造

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サキタリヤーおかみのごちそう泡盛

Gochisouawamori
サキタリヤーおかみのごちそうあわもり
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール43.6度
容量 720ml
蒸留年月日 2006.10.25
詰口年月日 2006.11.28

漢那蒸留所と名付けられた請福酒造内蒸留所の立冬15番酒。蒸留ごとに番号が付けられていてこの酒は15回目の蒸留ということのようだ。ラベルを見みるといろいろあってサキタリヤーであるおかみの15番酒についてのコメントが書いてあります。ちょっと引用してみます。

わがまま造りです
いつもと違い早段階で菌糸の成長をとじこめました
少々辛味です。
さきたりやーおかみ

若麹なんですね。まだ15回目なのでいろいろお試し中ってことでしょうか。また、「かまど蒸留 小さな小さな蒸留所がつくるシー汁浸漬 完全手作りの味」とも書いています。シー汁浸漬といえば忠孝酒造が復活させたとして話題になった「昔醸翠古(むかしづくりすいこ)」が記憶に新しいですが漢那蒸留所でもやっていたんですね。もっとも漢那蒸留所のシー汁浸漬法は途中からの方針転換のようで昔醸翠古の発売後に開始しています。手作業なので小回りがききますね。あと、裏ラベルには「青い精霊」の事が書いてあり無濾過のようです。
Gochisouawamori2
ボトルは同じ請福酒造の「御神崎」と同じ物が使われている。「海の道」とはよく似ているが作り方が違うようだ。

ここのおかみは楽天でブログを書いている。ほぼ毎日更新されていて麹造りや蒸留の事が書かれているのだがラベルに押してある蒸留日のゴム印からブログを遡っていくと手元にある酒の蒸留前の状態を知ることが出来る。必ず書かれているとは限らないがその時の様子がわかるとやはりおもしろい。15番酒は2006.10.02に米蒸し、麹もみを行ったようでその時の写真も載っていました。ちなみに14番酒の蒸留時にディスカバリーチャンネルの取材があったようだ。これはいつ放送されるんでしょうか。

香りはふわっとした柔らかい酸味のある香り。味わいは昔醸翠古と共通する酸味のある古酒っぽい独特の味わいがあるがこちらの方がアルコール43度だけあって濃厚に感じる。あと、御酒に似た旨味をじんわりと感じる。シー汁浸漬方で造られた酒をちゃんと飲むのはこの酒が初めて(昔醸翠古は試飲を数回のみ)ということもあってこの酒の古酒のイメージが全然想像がつかない。いったいどんな酒になるんでしょうか。

☆☆☆

参考「請福酒造」「御酒

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御神崎

Uganzaki3
うがんざき
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール 40度
内容量 700ml
シリアルNo.0099

請福酒造の24年古酒「御神崎」です。2006年の1月1日に沖縄物産企業連合から1000本限定で発売された酒で桐箱の中には石垣島の名産品ミンサーが入っています。
Uganzaki2Uganzaki4

「海の道」や漢那蒸留所の「ごちそう泡盛」とビンが似ていますがあっちが容量720mlに対して「御神崎」は700mlと少し小さめのようです。形が微妙に内側にへこんでいるのでその分少ないんでしょうか。手作り感たっぷりの琉球ガラスです。

香りは強い甘みと米の香りで請福らしさがあります。古酒の甘い香りというとバニラの香りやチョコレートっぽい香りがありますがこの酒はそれらとは少し違った趣で甘酒というかもろみの香りに近い香りです。味わいは甘みと旨味、苦みが絶妙にマッチしていてそれに24年のまろやかさが加わる。飲み方は箱に入っている紙にはロックで飲めと書いてあるが自分的にはやや濃いめの水割り。ストレートで飲むより旨い気がします。

☆☆☆

参考「請福酒造

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請福1982

Seifuku_1982
せいふく1982
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール40度
容量 300ml

容量が300mlとお試しサイズの古酒です。24年古酒ともなるとかなりの金額になるので小さいサイズがありがたいです。最近、神村酒造や忠孝酒造などからも長期貯蔵の古酒が小瓶で販売されてますね。もっといろんな所から出して欲しいです。プレゼントにもいいですね。だれかください。

ラベルは極シンプルな白地に黒で「1982」と書いてあって請福酒造の印が押してありパソコンのプリンタで印刷したようなラベルだ。シンプルすぎ。白のフロスト瓶とマッチしているので良いのだが詰口年月日の表示すらないのはどうなんでしょうか。

香りは最初米の香りと甘いもろみの香りであまり古酒っぽくない。「かねやま」にあった青っぽいフルーツのような香りもあったのでこれも少し時間が経ってから飲むことに。香りにバニラ香が出て古酒っぽい感じに変わりました。味わいは軽い口当たりで強い旨味があり甘みと少し苦みも感じる。飲み方は水割りがうまい。

☆☆☆

参考「請福酒造」「かねやま15年」「かねやま20年

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ひとときのちゅら

hitotokinochura
ひとときのちゅら
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール43度
蒸留年月日:2003.07.17
詰口年月日:2004.07.18
シリアル番号:0600/1000

漢字で書くと「一瞬の美味」無濾過、割水無しの原酒で、予約注文制の酒がこの「ひとときのちゅら」だ。私の場合は予約などせずに酒屋さんに置いてあるものを買ってしまったわけだが詰口年月日が昨年の7月になっている。この酒の飲み頃は請福酒造によると蒸留後3ヶ月以内か10年後だそうだ。しまった、もう3ヶ月どころか8ヶ月たってるじゃないか!こんなことならちゃんと予約注文して出荷したてのものを購入した方が良かったかもしれない。通常は箱に入って売られているのでラベルに記載されている詰口年月日などは判らないのだ。

ラベルには蒸留日と詰日、それからシリアル番号らしきものが押印されている。そして「古式直窯蒸留」の文字。ラベルからは蒸留してから1年間貯蔵して出荷していることが判る。また、毎月1回蒸留するらしいのだが番号が600/1000ということは1回あたり600mlの瓶で1000本分の蒸留らしい。直窯蒸留機の容量は1回あたり600リットルということか。また、キャップには「厳封」のシールが貼ってるのだが糊残りしないできれいにはがれる。再剥離用の糊みたいだ。ぜんぜん厳封になっていないのだがちゃんとその下に透明のキャップシールがあるので問題はない。

ちょっと気になる記述が裏ラベルに記載されている。


時に旨み成分が凝縮し青い澱状のものが現れますが、これこそが無濾過泡盛の旨さの証明です。蔵の杜氏だけが知っていた出来立て泡盛の贅沢をご自宅でどうぞ。

現在澱状のものは見られないが青いってなんだ?・・・そういえば「青い精霊」って泡盛があったけど請福酒造だったような気がしたので押し入れから引っ張り出してみた。やはり請福酒造だった。裏ラベルには「出来立ての瞬間の美味と10年後でしか味わえない古酒の贅沢の2つの醍醐味を味わえる泡盛です」と書いてある。こちらは旨味濾過と書いてあるが43度の原酒でほとんど「ひとときのちゅら」と同じだ。また「旨味濾過の特徴で、コバルトブルーの澱『青い精霊』が現れるかもしれません。米の旨味成分ですが、気になる場合は振ってお飲みください」と書いてある。瓶の中には細かい浮遊物が見られるが瓶自体が青いのでこれが「青い精霊」なのかはまだ判らない。「ひとときのちゅら」に青い精霊が出ないものかと思って冷蔵庫で冷やしてみたが少し濁っただけだった。それならばと冷凍庫に入れてみたが白い浮遊物は出たものの結局、青い精霊は出現しなかった。いろいろ条件があったりするのだろうか。

aoiseirei
青い精霊

香りはやや甘いような香りと43度の原酒ということもあるだろうかアルコールの匂いがする。その他にも古酒香の元になりそうな微妙な米の香りっぽいものが感じられる。味わいはかなり強い旨味とアルコールの刺激がある。1年8ヶ月寝かせているとはいえまだ新酒だ。水やお湯で割ると甘みが感じられるが飲み方は水割りがいいかも。この強い旨味は野菜の旨味と合うような気がする。
☆☆☆

参考「南波照間」「請福ファンシー」「請福自然水仕込み」「直火請福

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南波照間

paiteroma
ぱいてろーま
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール30度

何から書けば良いだろうか。この酒はネタがてんこもりです。

まずは泡盛時空堂のことから。以前にも玉友のところで書いたが南島酒販の作った施設で泡盛時空堂というのがあってそこで作ったプライベートブランド泡盛がこの「南波照間」である。ラベルの右上隅に古酒壷に陰陽マークと泡盛時空堂のロゴが見える。

「南波照間」と書いて「パイパティローマ」と読むのだがこの酒は「パイテローマ」だ。間違っているわけではない。ラベルに「南波照間」(南果て島)の由来が書いてある。引用してみる。


日本の最南端に位置する波照間島を
島人はパティローマと呼んだ。「果て島(ウルマ)」の意である。
蒼穹と碧海は美しくとも、生きるにはあまりに過酷な自然条件の中で、
古の人々は更に遙かなる南方に「南果て島」(パイパティローマ)なる
極楽浄土(ニライカナイ)が有ると信じた。
今日、「南波照間」(パイテローマ)は大いなる不在である。
結局なんで「パ」が抜けるのかはわからない。

南波照間とは台湾のことであると書いてある本があったような気がする。記憶が曖昧なので「南どなん」のことだったかもしれない。南波照間も南どなんも重税に耐えかねた島民が伝説の島を目指して脱走したという話が残っているが台湾の東部の島には琉球人が住んでいたという記録(証跡?)があるのだそうだ。たまたま琉球の人がその島に立ち寄ったところ住人に「内緒にしてくれ」と頼まれたという話もあるそうだ。ただしそこが南波照間や南どなんという証拠はない。何度か調査が入ったが結局わからなかったらしい。また、南波照間も南どなんも海に沈んだという伝説があるそうだ。ひょっとしてあの海底遺跡?がそうなのだろうか。

香りは揮発系の芳香がする。あと少しだけ米の香りと甘みのある香りが混じる。味わいはマイルドで飲みやすく感じるが旨味も結構ある。飲んでみてこの酒に「南波照間」と名前を付けた理由がわかった気がする。ここに載せる酒はいつも最後まで飲んでしまうのでその時の記憶だけで言うがこの酒、「泡波」に似ている。初めからそれを目標に造ったんじゃないかとちょっと思ったりして。ただし、それは途中までだった。ボトルの2/3が空いたあたりから味わいがちょっと変わってきて少し苦みのような複雑な深みが出てきた。これはこれで良いと思う。ひょっとして直火釜なのだろうか。飲み方はストレートか水割り。飲みやすいので食中酒としてなんでも合いそうだ。
☆☆☆

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請福ファンシー

seifuku_fancy
せいふくふぁんしー
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール35度

それほどひどい訳ではないが私は花粉症だ。春先はいつもティッシュが手放せないし喉のあたりも常にざらざらした感覚が残る。そして今年は花粉の量が昨年の15倍、過去最悪の飛散量だというではないか!これはもう、花粉症に効くという(特許出願中)噂の「請福ファンシー」の出番ではないかということでさっそくボトルを開けた。

元々この酒は花粉症のための酒として開発された訳ではない。ただの5年ものの古酒だ。また、特許の出願人も請福酒造ではなく呉羽化学工業となっている。呉羽化学ではなぜだか知らないが花粉症と泡盛の関係を調査していて複数の泡盛で調査した結果「請福ファンシー」が花粉症に一番効果があったのだそうだ。呉羽化学は請福酒造に協同で特許を取ることを提案したそうだが請福では“うちは酒造会社で薬を造っているわけではない”という理由で丁重に断ったのだそうだ。

沖縄には杉の木がないので花粉症の実感が無かったのだろうか。請福酒造としては花粉症を謳い文句にして酒を売るつもりは無かったらしいが問い合わせがあまりにも多いので通販サイトなどで「花粉症に効く泡盛」との説明をつけるようになったようだ。ボトルには花粉症に関する説明は全くない。

参考:泡盛の抗アレルギー有効成分としての利用

特許の検索って結構おもしろいです。「泡盛」で検索したらいろいろ出てきた。。。

香りは最初アルコールの匂いとともに揮発系の香り。少し後にやや甘めの香りもしてくる。味わいは、知っている味だった。これは直火請福だ。アルコールが35度と直火請福より高めだからなのか旨味はもっと強い。そしてボトルの上半分と下半分の味が違っているのも同じだった。古酒だけあってか上半分もこっちのほうが旨味があった。下半分は旨味も甘みも強くなってくる。飲み方はオン・ザ・ロックか水割りが良いようだ。

思ったのだが、ひょっとして「請福ファンシー」に特徴的な成分ってこの上半分のほうに含まれている成分なんじゃないだろうか。もしそうなら他の一般酒でもいくつかあるんだけどね…。花粉症に効果を上げるためには毎日朝夕15ml飲むのだそうだ。って、朝も飲むのか。しまった、もうほとんど空けちゃったよ。普通に飲んじゃったし。あと1日分もないや。
☆☆☆

追加:
請福ファンシーは直火請福とは違うと請福酒造さんからコメントがありました。確かに5年貯蔵しただけでは出ないであろう旨味がファンシーにはあります。味の傾向は似ていますけど。

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請福自然水仕込み

seifuku_sizensui.jpg
せいふくしぜんすいじこみ
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール30度 常圧蒸留
詰口年月日 2004.06.18

直火蒸留との違いを比べてみた。こちらはおそらく一般的な横型の単式蒸留機。

こちらは於茂登山の自然水を使った酒なわけだが、請福の工場は新川というところにあり、於茂登山とは結構離れているのだが水はわざわざ運んでいるのだろうか。
seifuku_koujo.jpg
工場の横には泡盛博物館が併設され展示物の閲覧の他に一般酒から20年古酒まで試飲できる。ガラス窓越しに工場の様子も見ることができる。

香りはそれほど強くはない揮発系の香りですっきりした感じ。味わいは口当たりが良く水のようにすうっと入った後じわっと旨味が拡がる。やや辛口で後味に渋みに似た酸味を感じるが悪くはない。ゆっくり味わいたい酒だ。直火請福との違いだが飲み比べるとぜんぜん別物だとわかる。直火のほうが米の香りがはっきりしている分素朴に感じるし自然水仕込みのほうも個性が感じられる。飲み方は水割り。アルコールをあまり感じないのでストレートでもいける。
☆☆☆

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直火請福

jikabi_seifuku.jpg
じかびせいふく
請福酒造有限会社
創業1949年 石垣島
アルコール30度 常圧蒸留
詰口年月日 2003.11.03

この酒造所は非常に多品種の泡盛を製造している酒造所で現在16種類もの酒を販売している。容量別やアルコール度数別、熟成年別で分けたらさらに多品種になる。社長の好奇心が旺盛で先駆が大好きということで減圧蒸留や無濾過泡盛を最初に販売したのもこの酒造所らしい。(無濾過については津嘉山酒造所が最初らしいが名護税務署から表示許可が下りず簡易濾過の表示になったらしい。他の税務署なら無濾過の表示許可が下りているところだ)

また、焙煎泡盛(終売)や「ひとめぼれ」や「かけはし」といった国産ジャポニカ種を使った泡盛なども手がけていてかなりチャレンジャーな酒造所といえよう。そして「請福5年ファンシー」は花粉症に効く泡盛として注目を集めている。これについては春になったら試してみようと思う。

この酒の特徴は直火式蒸留ということだ。2001年から独自の直火釜蒸留機を開発し、メインブランドを直火請福にしそうだ。横型の蒸気式蒸留機と違って昔ながらの直火式は焦げ付かないように蒸留中絶えずかき回し続けなければならないので非常に大変なのだそうだ。

香りは柔らかい甘酸っぱさと蒸した米の香り。味わいは米の甘みの他にけっこう強い旨味と酸味がある。酸味は今までの泡盛のなかでも一番強いかもしれないが、この酸味のおかげで後味がさっぱりしている。飲み方は旨味を楽しむならストレート。水割りも酸味が効いていてうまい。
☆☆☆

香りと味についてだが、泡盛って封を切って最初の1、2杯は香りも味も本来のものとはちょっと違っていることが多いのだが、今回はその違いがかなり大きかった。最初は今までの泡盛にない変わった香りで強い酸味と焦げたような味。これって・・・て思っていたがボトル1/3くらい開けたあたりから本来の味と香りになってきたようだ。ああ、よかった。たぶん比重の軽い成分に良くないものが混じっていたのだろう。泡盛を最初の1杯だけで評価してはいけないのだ。ウイスキーは最後の1杯がひどい事が多いので蒸留酒でもいろいろあるんだなぁと思う今日このごろ。

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