玉友44度

Gyokuyu44
ぎょくゆう44ど
株式会社石川酒造場
創業1949年 西原町
アルコール 44度
詰口年月日 2006.05.19

この酒は石川酒造場の新製品です。酒造所のサイトに掲載されていました。ラインナップとしてはこの3合瓶の他に1升瓶、1升壷があるようです。新商品で壷入りがあるということはけっこう力を入れている商品なんじゃないでしょうか。

そしてそこに書かれているのがこれです。

「近頃の泡盛は飲み易すぎる」という声にお応えして
泡盛唯一の甕仕込蔵、石川酒造場が
その飲み口の良さは残しつつ飲み応え十分の
玉友(ぎょくゆう)44度を発売致します。
飲み口の良さは残しつつとは書いてありますがこれはもう、飲みにくいですよ宣言ではないでしょうか。そしてこういう酒をマニアな方々はニヤニヤしながら買っていくんでしょうね。

香りは除光液のような揮発系の香りと弱いがなにやら甘い香り。もろみの甘さとは違ったもので新酒ながら古酒を思わせるというか古酒一歩手前のような香りがある。味わいは旨味たっぷり濃厚で書かれているとおり飲み応え十分で飲み込んだ後の余韻が長いです。飲み方は濃いめの水割りでしょうか。それよりも飲まずに古酒にするのが一番良さそうですけども。

☆☆☆

参考「石川酒造場

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玉友 甕仕込み 全留仕上げ

Gyokuyu_zenryu
ぎょくゆうかめじこみぜんりゅうしあげ
株式会社石川酒造場
創業1949年 本島 西原町
アルコール30度
詰口年月 2005.05
蒸留年月日 1992.03.02
シリアルNo.2876
貯蔵番号 16号

この酒は全留仕上げという製法で作られた酒で5000本限定の13年古酒。いったい全留仕上げって何?と思ってしまうのだがこれはもろみを蒸留した時の初留、中留、後留全てを使用したのが全留だそうだ。蒸留の原点に立ち返ったとも考えられる酒だが全留という言葉は初耳です。石川酒造場の造語なんでしょうか。

一般的に初留や後留は雑味が多いため一部をカットする(次回の蒸留にまわす)酒造所が多いのではないかと思われます。しかしカットした初留や後留にはバニラ香の元になるフェルラ酸や4-VGという成分が多く含まれていると言われていて、この酒にはそれがたくさん入っているのではないかという話なのですが実際に測定したわけではないそうだ。それにしても良くわからないのはフェルラ酸の沸点が200度以上あるということ。なぜ蒸留できるのでしょう。

香りは売りだけあって強いバニラ香がしています。最初はあまりバニラっぽくはないですがコップに入れてぐるぐる酒を回しているとだんだん香りが強くなってきます。ビンから直接香りを嗅ぐとすごく甘い香りです。味わいは軽度濾過のおかげで甘み、旨味が強く合わせて苦み、雑味もあり濃厚な味わいです。後味にチョコレートっぽい感じが一瞬残ります。さらに熟成させるともっと良くなるような気がするだけにアルコール30度というのがちょっぴり残念。飲み方は香りが壊れない程度の水割りでしょうか。

☆☆☆

参考「石川酒造場

よく考えるとあの「らおらお」も全留仕上げなんじゃないでしょうか。たぶん何も考えずに最初から最後まで蒸留していると思うので。あの暴れん坊も13年後には良い酒に育っているかもしれないですね。

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Yu
ゆう
株式会社石川酒造場
創業1949年 本島 西原町
使用原料米 タイ産インディカ米
使用黒麹菌 石川種麹
製麹時間 45時間
使用酵母菌 泡盛101酵母
醗酵日数 18日間
蒸留年月日 平成12年7月
濾過方法 瓶詰め前保安濾過のみ
容量 720ml
瓶詰め年月日 平成17年7月25日
アルコール 30度
シリアルNo 0491

ラベルいっぱいにこの酒のスペックが書いてある。蒸留年月日と瓶詰め年月日が書いてあるので5年古酒を瓶詰めして1年ちょっと経ったという事がわかる。こういうラベルは無濾過シリーズでもあったがとてもわかりやすくて良いです。

以前に飲んだ咲元の無濾過とちょっと比較してみると麹や酵母は同じ物を使っている。製麹時間は咲元が44時間とほぼ同じだが、発酵日数が20~24時間で「世」は18日間と大きな開きがある。このあたりが酒造所の個性が出る所なのだろう。

泡盛は原料米を組合が政府から一括で買い上げてそれを全酒造所が使っているので同じ米を使う事になる。麹菌も多くが石川種麹店のものを使っていて酵母はおそらく全て101号だ。これをワンマッチメイクのレースと言った人がいたが確かにその通りだと思う。ただ酒造所の個性を発揮するところもたくさんあって蒸留機によって味わいは変わってくるし製麹時間、発酵時間も大事な要素だ。そして酒造所がなかなか公開する事のない蒸留時間も酒質に大きく影響すると私は思っている。

香りはバターのような奈良漬けのような発酵食品の香り。あと石川酒造場の香り。これは使い込んだ甕の香りだと思う。味わいはやっぱりバターのようで非常になめらかな舌触りに甘みと弱い酸味そして強い旨味がある。あまり古酒っぽくはないがまろやかさもあって旨い。飲み方は少なめの水割りが良いようだ。

☆☆☆

参考「石川酒造場

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玉友

gyokuyu.jpg
ぎょくゆう
株式会社石川酒造場
創業1949年 本島 西原町
アルコール30度
詰口年月日 2004.03.02

甕貯蔵の泡盛はいくつかあるがモロミを甕で造る甕仕込みはこの酒造所だけである。理由はおそらく“たいへん”だから。創業者は首里三箇の出身だそうで泡盛が伝えられた時のままの造り方をしているそうなのだが、甕なので大きさが限られてしまい大量に仕込むことができない。そのためたくさんの甕を使うことになるのだがモロミはほったらかしにできないので管理が大変なのだ。ちなみに蒸留は蒸気式みたいです。

またこの酒造所は1973年に初めてもろみ酢を開発、商品化した会社なのだそうだ。最近やっともろみ酢の人気が出てきて各社製造しているが1998年まではこの会社1社だけでがんばってきたようだ。甕仕込みもそうだが地道な努力が好きなようだ。

それと、ここは株式会社なのだが会長に南島酒販の社長が入っている。ガイア物産とか沖縄健康食品事業協同組合副理事長とかいろいろやっているようだ。特に南島酒販。泡盛時空堂という施設があって古酒の熟成深化のための設備付き泡盛貯蔵場ということらしいが、私の曖昧な記憶によればサンドリンクのようにプライベートブランドの泡盛を展開している。ラベルの隅に泡盛時空堂と書いてあるのだがまだ数はあまり出回っていないようで見かける機会は少ない。ところで最近サンドリンクの泡盛を見かけることが多い。酒屋も客もちょっとラベルが違うぐらいにしか思っていないようだが。

香りはフルーティな甘さを感じる。南光を思い出す甘い香りだ。味わいは甕仕込み&甕熟成だけあって甕味がするが、白百合とは違う味わいだ。白百合は新しい甕を舐めたような味だったが玉友は使い込んだ甕を舐めた味と言えばよいだろうか。慣れない人でもそれほど抵抗無く飲めるのではないか。そして甘く旨味もあって濃ゆい。甘さが濃厚さを強調しているのかもしれないがこれまでで一番濃ゆい酒かもしれない。飲み方は水割りか。良く伸びる。お湯で割るとかなり甘く感じるがこれもまたいいかも。
☆☆☆+0.5

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