与那国限定品

Yonaguni_2007gentei
よなぐにげんていひん
合名会社崎元酒造所
創業1927年 与那国島
アルコール30度 常圧蒸留
麹:石川麹 酵母:泡盛101
製麹時間:43時間 発酵日数:16日間
蒸留年月日:2006.11.30
濾過方法:瓶詰前、塵取濾過のみ
杜氏名:稲川宏二・池元正三
詰口年月日:2007.07.07
シリアルNo:34/120

酒造所のみで販売されている限定品です。瓶詰は120本ということでこれでは見学者のお土産にするしかないような量です。一度の蒸留にしても少ない量ですがボトルの肩に貼られているラベルには2007年初夏とあるので少しずつ瓶詰めしているのでしょうか。

酒造所の見学では遠くから見ているだけだったのでもろみなど見られませんでしたがこのラベルを見ると製麹時間は43時間です。これは若麹、老麹いったいどっちなのでしょうか。製麹時間を調べてみると老麹を謳う太平が44時間で若麹の咲元も44時間。気温とか湿度などの条件もあるので単純に時間だけでは判断できなそうですね。ちなみに松藤の崎山酒造廠は通常の老麹で50時間、3日麹で3日(72時間?)でした。

香りはすっきり感のある甘い香りと何というか酒造所の匂いがします。もろみの香りでしょうか。味わいは新酒ながら意外とまろやかで甘みが強く旨味と若干の酸味がある。雑味が少ないためかそれほど濃厚という感じはしないが余韻が長くゆっくりと楽しみたい酒になっている。

☆☆☆+0.5

参考「崎元酒造所

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崎元酒造所

崎元酒造所さんへ見学に行ってきました。

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1年ほど前に祖納からすこし山の方に引っ越ししました。広くなって生産量も3倍になったそうです。

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工場内は立ち入り禁止で2階の通路で説明してもらいました。地釜蒸留機が2つ並んで稼働中ですが上の兜の形が違っています。まだ実験段階?どっちが良いかはまだわからないとの事。

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真ん中の上にあるのが洗米機でそのまま下に落とすようになっています。下で麹を造るそうです。

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瓶詰めされた泡盛。濁っているのできっと“海波”でしょう。某酒店の人は「あんなにきれいに濁るなんて泡盛では考えられない。何か秘密の工程があるのではないか」と言っていましたが特に変わった工程はないそう。特殊な機械も見あたりませんでした。化石珊瑚のカルシウムを溶かした珊瑚水で割水しているそうですが引っ越しした当初は濁りが出ない事もあったそうです。ちなみに「」は珊瑚水ではないそうだ。

参考「崎元酒造所

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花酒与那国 与那国米仕込

Yonaguni_yonagunimaijikomi
はなざけよなぐに よなぐにまいじこみ
合名会社崎元酒造所
創業1927年 与那国島
アルコール60度 常圧蒸留
内容量 300ml
詰口年月日 2005/12/01
シリアルNo 0370/5000

与那国米と珊瑚水で仕込んだ花酒。泡盛は一般的にタイ米を使うがこの酒は地元の与那国米を使ったもので品種は何かと思ったのだが普通に与那国米というと「ひとめぼれ」のことらしいです。昔はジャポニカ種とインディカ種の米が両方作られていたようですがインディカ種は無くなってしまったのでしょうか。

ちなみに沖縄で生産される米の9割が「ひとめぼれ」らしいですが石垣島の請福酒造でも「やいま」に使ってますね。あと、忠孝酒造でインディカ米を地元で育てて泡盛にする計画があるそうですが順調なんでしょうか。期待しています。

この酒は原材料名に米こうじ・原料用アルコールとなっている。普通の花酒は「原材料・米こうじ」でスピリッツ類の表記の後に原材料用アルコールと書いてあって表記が微妙に違っているのが少し気になる。花酒の造り方で違ってくるのだろうか。たとえば60度にするのに割水するのか度数の低い泡盛で調整するのか等。誰か教えてください。

話は変わりますが与那国といえば海底遺跡です。前に琉球大の調査チームが調査して人工物ではないかもしれないという結果だったのが最近同じ人が再調査した結果、人工物かもしれないという所まで来ているらしいですね。もしこれが遺跡だと確定すれば世界最古の遺跡になるかもしれないそうです。すごい事です。

香りは甘い香りと蒸した米の香りとアルコールで一般的な泡盛の香りとあまり変わらず60度という強さは香りからは感じられない。また通常の花酒と比べてもあまり変わらずジャポニカ種と言われなければわからないだろう。ほんの少し与那国米の香りの方が甘い気がする。味わいは甘みも旨味も強いがそれほどクセは強くないので結構飲みやすい。もちろんストレートだと喉が焼けるわけだが水割り、お湯割りでも美味しく飲める。

☆☆☆

参考「崎元酒造所

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与那国 樫樽貯蔵華酒

Ayamihabiru_taru
よなぐに かしだるちょぞうはなざけ
合名会社崎元酒造所
創業1927年 与那国島
アルコール60度 常圧蒸留
詰口年月 2006.03
シリアルNo. 020/36

アヤミハビルの樽貯蔵バージョン。こちらは月36本の限定で桐箱入りとなっている。
焼酎は例の訳のわからない規制があって樽貯蔵した酒には色の制限がある。大抵の場合は無色の原酒とブレンドしてこの制限をクリアしているようだ。

以前どこかの居酒屋で仕入れた酒を店で樽貯蔵して客に出しているところが紹介されていた。これだと樽貯蔵の原酒を再現でき、色の制限を受けずに飲めるのだ。

だが、これだと樽を購入する必要があるので個人ではかなり難しくなってしまう。金額もそうだが樽の大きさも問題なのだ。そこで考えたのは瓶内で樽熟成できないかという事。最近は醸造所でも樽熟成するところをタンク内にオーク材を入れて熟成させるところがあって味は樽熟成と判別がつかないそうだ。だったらこれの小さいバージョンで瓶にオークの端材を入れて数年熟成させればいいんじゃないかと。ズブロッカのバイソングラスのように細い棒状のオーク材を瓶に入れるのだ。これなら自宅でできるんじゃないだろうか。

香りはかなり強い木の香りとウイスキーに似た甘い香りが混じる。味わいは木を舐めているような不思議な感覚と泡盛の旨味がある。樽でどれくらい寝かせたのかは判らないがまだ熟成が足りないように思う。と、思っていたがボトル半分ほど空けたあたりから木香がやわらかくなり酒自体もまろやかで旨くなってきた。これも飲む前に撹拌した方がよかったかもしれない。飲み方は水割りかオン・ザ・ロック。ストレートでも悪くないが冷やした方が良いです。

☆☆☆

参考「崎元酒造所

追加:
指摘されるまで忘れていましたが60度の酒はスピリッツなので色の制限は無さそうですね。

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アヤミハビル

Ayamihabiru
あやみはびる
合名会社崎元酒造所
創業1927年 与那国島
アルコール60度 常圧蒸留
詰口年月 2005.07
シリアルNo. 240/240

アヤミハビルは世界最大の蛾ヨナグニサンのことだそうだ。アヤハビルというと綾蝶と書いて綺麗な蝶という意味になるが与那国では綺麗な蝶=ヨナグニサンという事なのだろうか。それともアヤミの“ミ”で意味が違ってくるのだろうか。

与那国では蛾と蝶を区別せず蝶と呼んでいるらしいが生物学でも蛾と蝶の区別は無い。小さい頃羽を開いて止まるのが蛾で閉じて止まるのが蝶だと聞いた覚えがあるが根拠のない話だった。

ラベルは透明のシールになっていてアヤミハビルが七色に光っている綺麗なラベルだ。横に蝶の唄が書いてある。唄の世界はまったく解らないのだがこれって伊江節?とりあえず書いておきます。


 待てよ待て 蝶
 伝言たのむ 蝶
ソーリササ ソラササ

    吾が思いはナァ 蝶
    伝言 届けてたもれ
   ソーリササ ソラササ

香りはさすがにアルコールの匂いがあるが思ったより強くは感じない。よく似た香りで除光液のような揮発系の香りと混じっているのでこれをアルコールの匂いと思う人もいるかもしれない。与那国花酒と比べると普通の花酒の方が甘い香りが強い。味わいはほどほどの甘みと旨味。この酒は塵取濾過1回のみの製造だそうで酒に油分が浮いている。しかし与那国の他どなんや舞富名といった普通の花酒と味わい的にあまり変わらないような気がしないでもない。ちなみに舞富名の花酒は通常品で無濾過だし他の花酒もあまり濾過はしていないと聞いたような気がする。飲み方は口の中が焼けない程度に水で割って濃厚さを楽しむのが良いかも。

☆☆☆

参考「崎元酒造所

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yonaguni_daku
だく
合名会社崎元酒造所
創業1927年 与那国島
アルコール35度 常圧蒸留
麹:石川麹 酵母:泡盛101
濾過方法:保安濾過2回
杜氏名:稲川宏二・池元正三
詰口年月日:2004.09.11
シリアルNo:214/366

名前のとおり濁った泡盛だ。これは70度以上ある花酒に加水して35度に調整したもので保安濾過2回となっているがこれはごみを取り除くための濾過なのでほとんど無濾過といっても良いと思う。濁っているのは脂肪酸だろうか。ふつう脂肪酸というとカビのような水垢のような感じでふわふわと漂っているがこの酒はそういった浮遊物以外に酒全体が濁っている。エマルジョンと言えばいいのか。化粧品みたいだけど。しばらく置いておくとこの白濁も上の方に集まってくるようだ。そのほかにも酒の一番上に白い塊が浮いている。これはフーゼル油だろうか。瓶を振ってみたら浮遊物は消えたが白濁と上に浮く白い塊は消えなかった。きっと成分が違うのだろう。

この酒は加水に使う水に軟水を使用しているのだそうだ。与那国はサンゴの島なので水は基本的に硬水なのだがどこから水を調達しているのだろうか。石垣島なのか。それからこの酒にはシリアルNo.が入っていて数量限定生産のようだがどうやら継続して生産されているようだ。あまりシリアルNo.の意味がないじゃないか。

香りはかなり甘い香りとマニキュア除光液のような香り。クセになりそうな香りだ。味わいはアルコール35度と普通の泡盛より若干高めながら意外とマイルドな口当たりだ。ただ最初のうちは良いがストレートで飲み続けるのはつらいかも。旨味がじんわり来るのですぐ飲み込むよりは口の中で味わってからゆっくり飲み込んだほうが良い。飲み方はお湯割りが一番旨味が出てくるのでオススメだ。クセはあまり無く飲みやすいので初心者にもいいかも。酒屋のおかみさんがえらい勢いで勧めるのもわかる気がする。また、いろいろな料理に合わせやすいのではないか。想像だが中華の野菜炒め系などいいかもしれない。それとこの酒には35度の他に25度があるのだが25度も飲んでみたいと思った。
☆☆☆+0.5

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与那国

yonaguni.jpg
よなぐに
合名会社崎元酒造所
創業1927年 与那国島
アルコール30度 常圧蒸留
麹:石川麹 酵母:泡盛101

この酒造所は5人のスタッフで酒造りをしている与那国では一番古い酒造所だ。蒸留機も伝統の直火釜を使っているらしい。ところでこの直火釜なんだけどひょっとして現在使われているのは石垣島と与那国島だけなんじゃないでしょうか。

与那国島の酒は他の酒造所の酒と違った特徴がある。酒の瓶をクバ(ビロウヤシの葉)で巻いていることだ。与那国ではクバ笠やクバオージ(うちわ)、ウブル(バケツ)などクバを使った日用品が作られている。泡盛に巻かれているクバをほどいてみて驚く。クバ自体は接着剤をいっさい使わず巻かれている。キャップにかぶせる部分と横帯部分以外は1枚の葉を丁寧にヒダを作り巻かれている。ヒモもクバの繊維なのだろうかこれも1本のヒモが熟練の技術で巻かれている。1度ほどいたら私には復元不可能だった。すごい職人技だと思う。
yonaguni_kubamaki.jpg

与那国といえば海底遺跡(様群)が有名ですがジャック・マイヨールも遺跡の調査してるんですね。何度となく“スキンダイビング”で潜っていたそうです。まだ人工物かどうかは確定していないようですがこの遺跡(様群)、1万2000年前は陸上だったそうで近くに鍾乳洞も見つかっているようです。1万2000年前だと沖縄にはもう人がいるんだよねぇ。あと、「舞富名」の時に書き忘れたのでここに書くが、世界最大の蛾「ヨナグニサン」はモスラのモデルなんだそうです。いっそのこと「舞富名」のラベルを「モスラ」にしちゃえばいいのに。

香りはやや甘い揮発系の香り。ちょっとアルコール臭もあるがそれほど強くはない。味わいは旨味があって喉越しが良い。するりと喉を伝わっていく。後味は泡盛なのだがウォッカなどのスピリッツのような感じもあり30度以上の酒を飲んでいるような気分。満足度は高いかもしれない。飲み方は甘みが出てくる水割り。お湯割りも悪くない。
☆☆☆

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