時雨43度黒糖酵母

Shigure_kokuto
しぐれ43どこくとうこうぼ
識名酒造
創業1918年 那覇市
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2009.07.10

壷屋酒店さんの記事に「識名酒造は 30度 43度 すべて黒糖酵母に変えたそうです。」と書いてあった。これは一大事、すぐに確かめなくてはと思ってから一ヶ月以上が経ちましたがやっと封を切りました。一大事なのは時雨を壷で寝かせてあるからです。仕次ぎの酒が変わるというのにのんびりしてましたよ。まぁ、ある程度はストックしてるんですが。

ボトルを見るとラベルは変わっていないようです。そういえば以前はキャップシールが紙だったのがいつの間にか通常のものに変わっていた。2004年は紙でしたがいつから変わったんでしょう。そして裏ラベルには黒糖酵母使用の説明が書いてあります。「赤の松藤」と同じ中田久保教授の黒糖酵母ですね。
Shigure_kokuto2
とにかくどんな香り、味に変わったのか。仕次ぎ用の酒としてこのまま使えそうなのか。早速飲んでみました。比較のために黒糖酵母に変わる前の詰日2008.06.16の時雨と飲み比べしています。

香りは予想どおり甘い香りで少しだけチョコっぽい香りやもろみの香りもある。開封してすぐはそれほど香りは立たないが時間が経つにつれてだんだん香りが出てくる。悪くはない。というかすごく良い香りだと思う。比べると以前の時雨の香りとは違っているのがわかるが比べない限り気がつかない程度の違いだ。ただ、甕臭にも似たコクというか深みが旧時雨の方があると思う。味わいは甘みが前面に出ていて旨味もその甘みにぴったり寄り添うようにマッチしているのだが、どうも旧時雨の方が旨味が強いような気がするし辛味、苦みなどの雑味というか複雑さも新しい時雨には少ないように感じたのだが、じっくり味わって見ると旨味や雑味は前面に出ている強い甘みの陰に隠れているだけでちゃんと残っているようだ。結局、黒糖酵母によって強い甘みがプラスされたためその他の香りや味わいが相対的に弱く感じてしまうようだ。この辺りはもう、完全に好みの問題だと思うが自分は新時雨で問題なさそうです。ただ本当に大丈夫かは数年後になってみないと判らないんですよね。これが。

☆☆☆+0.5


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花時雨 古酒

Hanasigure_kosyu
はなしぐれ こしゅ
識名酒造
創業1918年 那覇市
アルコール43度 常圧蒸留
仕込み年月 1991.03

詰口年月日こそ記載されていないが平成3年3月仕込みと裏に貼ってあるため16年以上の古酒であることが判る。発売元は首里物産で月桃紙でしょうかラベルも高級感があります。

「花時雨」は昨年新酒として発売されていますがこちらはそれ以前に発売されていた古酒で既に終売となっているもの。“正月だから”という理由で飲んでみました。新酒の方の花時雨についてはfj_nvさんからのコメントで通常の時雨と同じ物だという情報を戴きましたがせっかくなので新酒の花時雨と古酒の花時雨、それから新酒の時雨43度を飲み比べてみました。

香りは甕の香りが強くこれまた強い甘い香りと複雑な古酒香が混じっていかにも甕貯蔵の古酒といった独特の香りを醸し出している。味わいはやはり甕の味と強い甘みと旨味がありちびちびと舐めるように飲んでいると止まらなくなる。久しぶりの感覚で結構好きな味です。甕にもいろいろあるけど上品な感じの甕味。最近の古酒でここまで甕の香りが強いのはほとんど無いといってよい(白百合とかそうかもしれないが古酒はまだ飲んでいないので)と思うが昔の古酒は皆こうだったんじゃないかと想像する。香りの移らない甕もあっただろうが強い火で焼き締めても移るものは移るのでそう多くない特別な甕だったろうと思う。なのでこの味こそ王朝時代の古酒の味ではないかと思ったわけです。

飲み比べた結果ですが新酒43度と花時雨新酒43度はやっぱり同じようです。最初の一口は違うような気がしましたが時間が経つと同じです。違ったとしてもロット違い?程度。なんて言うんだろう?そして古酒花時雨も新酒の時雨を甕で熟成したらこうなるだろうなという感じ。造りは少なくとも16年変わっていないようです。

☆☆☆☆

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花時雨

Hanashigure
はなしぐれ
識名酒造
創業1918年 那覇市
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2006.12.20

識名酒造の代表銘柄である「時雨」に“花”が付いた「花時雨」です。この名前は以前は古酒に使われていたようだが今回は新酒での発売となりました。名前からして上等な時雨、識名酒造の自信作ではないでしょうか。

識名酒造の酒を紹介するのに“通好み”という言葉がよく使われている気がします。自分も書きました。でもツウじゃない人には向かないのかというとそうではなくて泡盛のよりディープな世界に入るきっかけとしても識名酒造の酒は向いていると思います。

香りは非常に香り高く新酒とは思えない甘いバニラ香と春雨に似た複雑な香りがあり、最後にもろみの香りがやってきます。もしかしたら古酒ブレンドかもしれないですね。味わいは43度ながら刺激が少なく甘み、旨味、辛みのバランスが絶妙。飲み方もストレート、水割り、オン・ザ・ロックどれも旨い!追加購入決定です。

☆☆☆☆

参考「識名酒造」「カリー春雨

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時雨43度

shigure_43
しぐれ43ど
識名酒造
創業1918年 那覇市
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2004.08.02

この酒は旧5年古酒とのことで既に休売となっているらしいのだが予定分なのか最近も出荷されているようだ。5年古酒をベースにしたブレンドということで古酒表示は無いのだがブレンドする酒も良い物を選んでブレンドしているのだそうだ。金色のキャップシールが目立つが他ではあまり見ない紙製のシールできれいに剥がすのがちょっと面倒だったりする。シールの正面にはマークがあるがこれは泡盛のシンボルマークだ。今まで沖縄県酒造組合連合会でしか見ないマークだと思っていたがこんな所にもあった。

香りは強く甘い古酒香とアルコールの匂いがする。古酒表示が消えて一般酒扱いだが5年どころかもっと寝かせてあるんじゃないかと思うほどだ。ちょっと咲元の古酒の香りに似ている。「古風味豊かな」とか「通好み」という言葉が本当に良くマッチする酒だと思う。味わいは甘み、辛み、苦み、旨味がぎゅっと濃縮された感じでかなり濃ゆい。いつも味見をするときは最初ストレートで舐めてみるのだが、カルピスの原液を飲んだ時のことを思い出してしまった。今までで一番濃厚な酒だと思う。飲み方はやはり水割り。かなり薄くしても味わいがくずれないのがすばらしい。ただ、割るときの水には良い水を使いたい。
☆☆☆+0.5

参考「時雨

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時雨

shigure.jpg
しぐれ
識名酒造
創業1918年 那覇市
アルコール30度 常圧蒸留

この酒は戦後初めて瓶詰めして名前を付けて売られた泡盛なのだそうだ。当時は米軍から出たビールの空き瓶を使用して出荷していたらしい。かなり歴史のある酒造所みたいだ。酒造所には140年ものという知られている中では最古の古酒が保存されているという。しかし、1918年創業で140年ものだと年数が合わないのだが、本当はもっと昔から酒を造っているという事なのだろうか。

香りはやや甘いような泡盛らしい香りで、味わいも泡盛らしい・・・と、あたりまえな書き方になるのはこの酒、あまり際立った特徴が感じられないのだ。うまいかまずいかで言うとうまいのだが香り、味とも中庸で書くことがあまりないといった感じか。全ての泡盛(一般酒)をブレンドしたらこんな感じになるのではないかとも思う。しかし、結果的にそうなっているだけでおそらく最初からこの酒はこの味なのだ。長く飲み続けるにはこういう酒が良いのかもしれない。
飲み方はストレートでもいけるが水割りでも良く伸びる。
☆☆☆

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