
くら
ヘリオス酒造株式会社
創業1961年 名護市
アルコール25度
詰口年月日 2005.03.14
試飲は何度かしているのだが私にとってはこれが初の樽貯蔵泡盛になる。まず、目に付く大きな特徴は酒の色。レモンイエローに茶色を混ぜたようなうすい黄色だ。それから「くら」専用と思われるボトル。これはボトル自体に「HELIOS KURA」と刻まれているので他には転用できない。それとラベルの筆文字はよく見ると「主」のラベルと同じ人が書いた文字だ。同じ「澤」の落款が見える。ヘリオスの人は書家に書いてもらったと言っていたが誰なんでしょうか。そういえば「くら」も「主」も同じ原酒から造られているということを聞いたことがある。ような気がする。同じ原酒を樽に貯蔵したのが「くら」で甕に貯蔵したのが「主」ということらしい。
くらは長期熟成と書いてある割には色が薄い。貯蔵年数を書いていないのはおそらく色の付いていない新酒をブレンドしているからだろう。色が薄いのには理由があって、焼酎には着色度に関する法律があるのだ。ちょっとだけ引用してみる。
酒税法第50条 承認を受ける義務
令 56-3 木製の容器に貯蔵したしょうちゅう等を移出する場合の承認の取扱い
令第56条第3項後段《承認を受ける義務》に規定する木製の容器に貯蔵したしょうちゅう等を移出する場合の承認は、当該酒類を未納税移出する場合には、酒税の取締り上支障のない限り与えることとし、その他の場合には、次の(1)から(3)までの要件をいずれも満たしている場合に限り与えることとする。
(注) 同項に規定する「木製の容器に貯蔵したアルコール又はしょうちゅうを含むアルコール又はしょうちゅう」には、木製の容器に貯蔵したアルコール等と、それ以外のアルコール等とを混和したもののほか、木製の容器に貯蔵したアルコール等そのものも含まれるものであるから留意する。
(1) 着色度
貯蔵後のしょうちゅう等を移出する際にして、当該酒類について光電光度計を用いて430ナノメートル(nm)及び480ナノメートル(nm)の吸光度をそれぞれ測定し、その着色度がいずれも0.08以下となるもの。
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(2)、(3)は関係ないので省略...。
なんでこんな事になっているのか良くわからないが以前ウイスキーと焼酎の税率の不公平さをウイスキー輸出国からWTOに提訴されていた。日本はウイスキーと焼酎は違うというところで反論していたようなのでそういった関係があるんじゃないかと勝手に思っているのだがウイスキーの税率も下がったことだし変な規制は撤廃してほしいものだ。
あと、ヘリオス酒造に関するタイムリーな話題として「黒麹醪酢」(くろこうじもろみず)によるコレステロール値改善効果を証明したというヘリオス酒造の発表が最近あった。必須アミノ酸や燃焼系アミノ酸が効率良く吸収され利用されることにより血中の余分なコレステロールを除去し、悪玉コレステロールを減少させて血液を「サラサラ」状態にするらしい。今年の8月に応用薬理シンポジウムで発表する予定だそうだ。
香りはオレンジっぽい柑橘系の香り。甘い香りはシェリー樽に入れたモルトウイスキーに似ている。そういえばヘリオスはウイスキーも造っていたのだった。味わいはやっぱりウイスキーに似ている。アルコールが25度ということもあって薄いウイスキーといった感じだ。43度ある「くらスーパーセレクション」ならもっと面白いか。泡盛らしい旨味を残しつつウイスキーのような風味というのは泡盛初心者や海外の人には丁度いいんじゃないかと思う。飲み方はロックか。お湯割りも意外といける。
☆☆☆
参考「轟」「主」
追加:ラベルの文字を書いている人は澤岻一成という方でした。広告代理店?の社長さんですね。金武酒造所の「龍」もこの方の作品みたいです。
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