クース43度

Helioskoos
くーす43ど
ヘリオス酒造株式会社
創業1961年 名護市
アルコール43度 常圧蒸留
詰口年月日 2007.06.14
内容量 360ml

名前が「クース」というなんともストレートな酒。7年と5年のブレンドだそうだ。ラベルには王家の家紋が入った甕が描かれている。首里王朝で使われていた古酒を再現した…んでしょうか。この酒が甕貯蔵だとしたら同じ甕貯蔵の「主」とどう違うんでしょうか。ちょっと気になったのでヘリオスの人に聞いてみたらいろいろブレンドしているとのことで内容は非公表だそうです。

香りはなんだか記憶にある熟成香。甘いようでいて甘くないどちらかというと爽やかな感じだが確かに古酒の香り。時間が経つと少し発酵食品のような香りも出てくる。香り高くボトルを開けるとすぐに香りが広がる。気のせいかチョコレートっぽい本格的な古酒香が後ろに隠れているような感じです。味わいはアルコールの刺激と共に強い旨味と若干の酸味と辛味。強めの香りのせいか飲み込んだ後の余韻が長い。この酒はもう少し寝かせてアルコールの角が取れるともっと良くなると思いますが豆腐ようと合わせたらぜんぜん気にならなくなりました。

☆☆☆

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くら

kura
くら
ヘリオス酒造株式会社
創業1961年 名護市
アルコール25度
詰口年月日 2005.03.14

試飲は何度かしているのだが私にとってはこれが初の樽貯蔵泡盛になる。まず、目に付く大きな特徴は酒の色。レモンイエローに茶色を混ぜたようなうすい黄色だ。それから「くら」専用と思われるボトル。これはボトル自体に「HELIOS KURA」と刻まれているので他には転用できない。それとラベルの筆文字はよく見ると「主」のラベルと同じ人が書いた文字だ。同じ「澤」の落款が見える。ヘリオスの人は書家に書いてもらったと言っていたが誰なんでしょうか。そういえば「くら」も「主」も同じ原酒から造られているということを聞いたことがある。ような気がする。同じ原酒を樽に貯蔵したのが「くら」で甕に貯蔵したのが「主」ということらしい。

くらは長期熟成と書いてある割には色が薄い。貯蔵年数を書いていないのはおそらく色の付いていない新酒をブレンドしているからだろう。色が薄いのには理由があって、焼酎には着色度に関する法律があるのだ。ちょっとだけ引用してみる。

酒税法第50条 承認を受ける義務
令 56-3 木製の容器に貯蔵したしょうちゅう等を移出する場合の承認の取扱い

令第56条第3項後段《承認を受ける義務》に規定する木製の容器に貯蔵したしょうちゅう等を移出する場合の承認は、当該酒類を未納税移出する場合には、酒税の取締り上支障のない限り与えることとし、その他の場合には、次の(1)から(3)までの要件をいずれも満たしている場合に限り与えることとする。

(注)  同項に規定する「木製の容器に貯蔵したアルコール又はしょうちゅうを含むアルコール又はしょうちゅう」には、木製の容器に貯蔵したアルコール等と、それ以外のアルコール等とを混和したもののほか、木製の容器に貯蔵したアルコール等そのものも含まれるものであるから留意する。

(1)  着色度
 貯蔵後のしょうちゅう等を移出する際にして、当該酒類について光電光度計を用いて430ナノメートル(nm)及び480ナノメートル(nm)の吸光度をそれぞれ測定し、その着色度がいずれも0.08以下となるもの。

(2)、(3)は関係ないので省略...。

なんでこんな事になっているのか良くわからないが以前ウイスキーと焼酎の税率の不公平さをウイスキー輸出国からWTOに提訴されていた。日本はウイスキーと焼酎は違うというところで反論していたようなのでそういった関係があるんじゃないかと勝手に思っているのだがウイスキーの税率も下がったことだし変な規制は撤廃してほしいものだ。

あと、ヘリオス酒造に関するタイムリーな話題として「黒麹醪酢」(くろこうじもろみず)によるコレステロール値改善効果を証明したというヘリオス酒造の発表が最近あった。必須アミノ酸や燃焼系アミノ酸が効率良く吸収され利用されることにより血中の余分なコレステロールを除去し、悪玉コレステロールを減少させて血液を「サラサラ」状態にするらしい。今年の8月に応用薬理シンポジウムで発表する予定だそうだ。

香りはオレンジっぽい柑橘系の香り。甘い香りはシェリー樽に入れたモルトウイスキーに似ている。そういえばヘリオスはウイスキーも造っていたのだった。味わいはやっぱりウイスキーに似ている。アルコールが25度ということもあって薄いウイスキーといった感じだ。43度ある「くらスーパーセレクション」ならもっと面白いか。泡盛らしい旨味を残しつつウイスキーのような風味というのは泡盛初心者や海外の人には丁度いいんじゃないかと思う。飲み方はロックか。お湯割りも意外といける。
☆☆☆

参考「」「

追加:ラベルの文字を書いている人は澤岻一成という方でした。広告代理店?の社長さんですね。金武酒造所の「龍」もこの方の作品みたいです。

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主 5年古酒

nushi
ぬーし 5ねんくーす
ヘリオス酒造株式会社
創業1961年 名護市
アルコール30度 常圧蒸留

深緑色のボトルが非常に美しい酒だ。このボトルは他の酒では見たことがないのでおそらく「主」専用に作ったボトルなのだろう。ラベルも和紙を使っていて大きく“主”の一文字が印象的だ。これだけでもヘリオス酒造が「主」に力を入れているのがわかるが、この酒は貯蔵甕から貯蔵場所、温度など全てにこだわっているのだそうだ。素焼きの甕で地下室に低温貯蔵しているとか。

ちなみに坂口謹一郎氏の論文「君知るや銘酒泡盛」の中にも「主」の言葉があって、酒造所に古くから住み着いている麹菌のことを指しているがもしかしてヘリオス酒造の「主」もそこから採ったんじゃないだろうか。

ヘリオス酒造は主窯(ぬーしがま)と名付けた登り窯まで作ったそうだ。完成したのが平成15年12月というからまだ1年ちょっとだがここで作られたカラカラやぐい呑みなどがホームページ上で販売されている。値段が少し高めに思うかもしれないが登り窯で作ったら大抵こんな値段になる。薪(松だろうか)を大量に燃やすので人間への負担が高いうえ燃料費だけでもバカにならない。ガスや重油などで焼くのとはわけが違う伝統的な焼成法だ。

香りは甘酸っぱい青リンゴのような香り。なんだか日本酒の大吟醸に似た香りですばらしい。香りが逃げないように酒を注いだらキャップはすぐに締めるようにした方が良いかも。味わいだが、なんだか変な言い方だが最初に水を感じた。これでほんとに30度なのかと言う感じ。しかし、その直後にじんわりと旨味がやって来て余韻が続く。結構辛口で日本酒に少し似た味わいは食べ物に合わせやすいかもしれない。前に43度の物を試飲したことがあるがそれとはまた少し違った味わいだ。ちなみに43度のほうは1升瓶と壷のみで主に飲食店に納入しているそうでなかなか入手が難しいようだ。飲み方は香りを楽しみながらストレートで少しずつ飲むのも良いが意外と良く伸びるので水割りでもいける。
☆☆☆+0.5

参考「

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todoroki.jpg
とどろき
ヘリオス酒造株式会社
創業1961年 名護市
アルコール25度
詰口年月日 2004.06.08

ここは泡盛、スピリッツ、リキュール、ウイスキー、地ビールと現在5つの酒造免許を持つ酒造所で、創業当時は太陽酒造という名前で米軍向けのラム酒を製造していた。焼酎乙類の製造免許取得は1979年とそれほど昔ではないが樽貯蔵などラムやウイスキーのノウハウを活かした泡盛を造っている。また、洋酒卸売業の免許も持っているようだ。ひょっとして資格マニアですか。そして久米島の久米仙、瑞泉と並んで積極的に県外へ出荷してるチャレンジャーな酒造所でもある。

またこの酒造所は県内唯一の銅製蒸留機を使っていることも有名だ。銅製の蒸留機は酒の熟成を促進させると言う人もいるがどうなんでしょうか。海外では歴史的に蒸留機には銅が使われることが多いようだ。

この「轟」という銘柄は元々ヘリオス酒造の造っていた酒ではない。1973年に廃業した名護酒造所が造っていた泡盛を復刻したものだそうだ。ヘリオス酒造から名護酒造所の(元)社長に「轟」を復刻したいという話があって名護酒造所の(元)社長は喜んで了承したそうだ。「くら」(1991年発売)ではなく「轟」がレトロボトルなのはこういう事(轟はかつてレトロボトルで販売されていた)が理由なのかもしれない。25度というアルコール度数も歴史的理由なんでしょうか。沖縄限定で30度もあるけど。「轟」と言う名前は名護の数久田地区にある「轟の滝」からとったそうだ。

香りはああ、焼酎。と言った感じで昔ながらの焼酎の香り。それとアルコールの匂いを感じる。味わいは甘み、旨味、酸味がほどほどでバランスがとれているようだ。そしてアルコールが25度ということもあって飲みやすく仕上がっている。飲み方は良く伸びるので水割りも旨いがお湯割りでより旨味が出てくるように思う。
☆☆☆

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