咲元粗濾過44度

Sakimoto_araroka44
さきもとあらろか44ど
咲元酒造合資会社
創業1901年 那覇市
アルコール44度 常圧蒸留
詰口年月日 2009.12.02

ついに咲元酒造から44度の粗濾過が出ました。ラベルには「古酒造り用粗濾過泡盛」と書いてあります。咲元酒造が通常販売している酒は40度まででそれ以上の度数は限定品としてごく少数の販売のみであった。今回も600本の限定とはいえ44度という度数と粗濾過は壷で熟成している人にとって待ち望んでいた1本です(私のことです)。ボトルを下から光にかざすと油分が浮いているのが見えます。

肩ラベルには小さめの字で粗濾過の事を書いてあるが肩ラベルにこんな小さい字だけを書くのもちょっと珍しい。引用してみます。


古酒造りに必要な香味成分である油分を出来るだけ残した粗濾過泡盛です
気温が低い時や水を混ぜると、油分が分離したり白く濁ることがありますが、香味成分の油分ですので品質にはなんの変わりもありません。古酒造り以外でも水割り・ロック・ストレート・炭酸割り等でも楽しめます。

裏ラベルでよかったんじゃないのか。ちなみに裏ラベルはありません。

香りはあまり強くはなくアルコールの匂いがあるが時間が経つにつれてだんだん甘く泡盛らしい香りが出てくる。味わいは少しトロミがある濃厚な旨味、辛味があり甘みは少なめ。同じ咲元の「美酒」と近い味わい。「美酒」も「咲元2004年」もそうだったが咲元の粗濾過は2年程で古酒香が出て香りも味わいも変わるのでこの酒もあと2年待とうと思います。

☆☆☆

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咲元JW瓶

Sakimoto_jw
さきもとじょにーうぉーかーびん
咲元酒造合資会社
創業1901年 那覇市
アルコール 45度
内容量760ml

これは咲元酒造の酒を東京江東区新大橋の三島商店で瓶詰めして販売されたもの。咲元では珍しいアルコール45度です。「琉球泡盛」ではなく「焼酎乙類」の表示になっています。ジョニーウォーカーの瓶に詰められているんですが瓶の正面に斜めに英字のラベルが貼られています。この辺り洒落が効いていますね。

ラベルの住所が江東区深川新大橋になっているがこの住所が存在したのは昭和22年~46年までです(現在は江東区新大橋)。また、焼酎乙類のラベルに「<東>42」とあるのは東京国税局の認可42年ではないかと。なので36~40年物の古酒ということになります。
Sakimoto_oturui

書いていたらなんだか見覚えのある文章になっていたので結局向こうに書いたものをそのまま載せることにしました。

Sakimoto_jw10
キャップシールをはずしたところ。

発売元の三島商店はまだ同じ場所に存在していました。ネットではワインの店になっているが昨年新聞記事で紹介された実店舗は泡盛量り売りの店でした。老舗のようなのでこの酒について何か知っている人がいればと思い行ってみましたが店はヘリオス酒造の店になっていました。ひとしきりヘリオス談義をした後店のことを聞いてみるとオーナーは既に隠居していてヘリオスは店を借りているのだそうだ。

飲んだ感想ですが開けるたびに味、香りが違うのでちょっと困っています。一貫しているのは甕風味なこと。甕貯蔵の酒を瓶詰めしたのでしょうか。香りは御神崎に似ていてそれよりやや甘い香りに甕の香りが加わる。全体として結構強めの香りです。味わいは甕味、甘みが突出した感じでアルコール感もありますが刺激はほとんど無く口の中が暖かくなる感じ。やや枯れた感じではありますが仕次ぎをして育てたくなります。

☆☆☆+0.5

参考「咲元酒造」「御神崎

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咲元酒造を見学

首里鳥堀町にある咲元酒造に見学に行ってきました。忙しい中、社長自ら案内してくれました。ありがとうございました。

工場内は甘いもろみの香りが漂っていました。
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これは仕込みから約1ヶ月のもろみ。味見させてもらいました。甘酸っぱくておいしかったです。

麹棚です。まだ黒麹菌を撒いたばかりです。
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とっても気さくな社長
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写真に撮るのを忘れてしまいましたが、蒸留したての試験用原酒(51~52度らしいです)を飲ませてもらったり色々と泡盛の話を聞かせてもらいました。あと、咲元酒造の傑作「人生一期一会・酒は一会一期/黒糀の囁き」が仕次ぎをして寝かせてあるそうです。来年あたり出すかもしれないと言ってました。絶対にゲットしたい一品です。

以前から聞いてみたいと思っていたことを質問してみました。「なぜ咲元の酒は40度までなのか」です。たいていの酒造所は43度の酒がありますが咲元の酒は40度までです。理由を聞いてみたところ、答えは43度も40度もあまり変わらないから。色々試したが43度と40度の違いはほとんど無いという結果になったそうです。それなら酒税の安い40度のほうが安く酒を提供できるだろうというのが理由とのこと。なるほど、結構合理的な考えだったんですね。とはいえ古酒を貯蔵している人にとってはなるべく原酒に近いものが欲しいのも事実。ぜひ44度とか出していただきたいです。

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咲元二〇〇四年

sakimoto_muroka
さきもとにせんよねん
咲元酒造合資会社
創業1901年 那覇市
アルコール40度 常圧蒸留 無濾過
使用原料米 タイ産インディカ米
使用黒麹 石川麹・泡盛黒麹菌
製麹時間 44時間
使用酵母 泡盛101酵母
発酵日数 20~24時間
検定年月日 2004.01.06
詰口年月日 2004.02.06
容量 360ml
シリアル番号 97/360(春)

咲元酒造の無濾過泡盛。無濾過とはいってもゴミや油のかたまりなどは取り除いているだろうから保安濾過とか簡易濾過と言っている物と同じであろうと思われる。企画物の限定品でいくつかの酒造所から2003年、2004年、2005年と発売されたようだが咲元は2004年で終了したようだ。先に書いた咲元の「美酒」とほぼ同じと思われるものだがこちらは限定品でちょうど2年が経っている。飲み比べてみようと思って封を切った。

香りだが、既に古酒香が出ている。「美酒」に甘い香りをプラスしたような感じでアルコールの匂いはあまりしない。味わいはやはり濃厚で複雑、ちょっと辛い。「美酒」よりまろやかになっているのはもう古酒と呼んでも良いのではないだろうか。比較しようと思ったのだが新酒と古酒ではもう同列には比較できない。「美酒」はまた2年後くらいにテイスティングしよう。飲み方は水割り、ぬるめのお湯割りなど。お湯で割るとこの酒がいかに濃厚かが良くわかる。

☆☆☆+0.5

参考「咲元」「人生一期一会・酒は一会一期」「美酒


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美酒

umashisake
うましさけ
咲元酒造合資会社
創業1905年 または1895年 那覇市
アルコール40度 常圧蒸留 簡易濾過
詰口年月日 2005.07.15
容量 360ml

最近人気の簡易濾過(軽度濾過、無濾過と呼ぶ場合もある)タイプの泡盛。老麹で香り、味わいを豊かにした上で濾過も浮き出た油成分を簡単に取り除くだけの簡易濾過の原酒で濃厚に仕上げている。

よく見ると瓶の上には油分がたまっている。今はそんなこと無いだろうが昔は保存状態があまり良くなかったので浮いた油分が酸化して臭くなっていたそうでこの油分を取り除いて地面に撒くのを神様への1杯として「カミヌムン」と呼んだそうだ。

香りは最初アルコールの匂いがするがそれに混じって蒸した米の香りがあり、時間が経つにつれてそれが強くなってくる。なので瓶から注いですぐに飲むより時間をおいてから飲む方が良いだろう。カラカラなんかに入れてしばらくしてから飲むのがオススメだ。また、飲み終わったコップには甘みが残る。味わいはかなり濃厚で旨味、酸味がある。やや辛みのようなものも感じる。飲み方は水割り。濃厚なのでよく伸びるし甘みが出てくる。時間が経つと良くなってくることを考えると古酒にするための仕次ぎ酒としても良いかもしれない。やってみないと判らないけど、40度の咲元8年は終売になったという話も聞いているし。1升瓶での販売希望。

☆☆☆

参考「咲元」「人生一期一会・酒は一会一期

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人生一期一会・酒は一会一期

ichigoichie
じんせいいちごいちえ・さけはいちえいちご
咲元酒造合資会社
創業1905年 または1895年 那覇市
アルコール35度
麹:石川糀 酵母:自家製酵母
発酵日数:低温・20~25日
貯蔵:カメ貯蔵 古酒ブレンド:15年以上40年
酸度:0.5
詰口年月日:2001.11.23

この酒は「黒糀の囁き」と共に2002年に2002本の限定で販売されたものだ。名前は違っているが中身は同じものらしい。この酒の名前は少し長いが意味は「人は皆誰でも、自分の一生の中で素晴らしい人と出会う機会が必ずある。又、素晴らしい泡盛を手に入れたら一生その泡盛に惚れ込むものだ。」ということのようだ。ちょっと一期一会の意味が違うような気がしないでもないがここはさらっと流そう。字体からみるとラベルの文字は社長の手書きのようですね。

この酒には酒歴書が裏ラベルにある。酒のスペックを書いたものだが原料米、使用こうじ、使用酵母、発酵日数、貯蔵、酸度、詰口日、杜氏が書いてあるのだが一番画期的なのは「2002年の15年古酒」と明記してあることだと思う。最近は自主基準のおかげで詰口年月日が記載されているものが増えたが古酒ではまだほとんど見られない。記載欄があっても空白だったりしている。古酒ほどこの表示が必要で貯蔵年数と詰口年が書いてあれば何年の蒸留で何年間貯蔵されて瓶に詰めてから何年たったかが一目瞭然になるのだ。酒歴書も興味深い。他の古酒もはやくこうなってほしいものだ。

香りは“これが熟成香なのか”という感じの甘く複雑な香りで、ちょっとバニラとマンゴーのようなフルーツの香りがする。味わいはまろやかながらも強い旨味と甘みで飲み込んだ後に心地よい香りが口の中に残る。飲み込んだ後に思わず深呼吸してしまうほどだ。さすが限定酒だけのことはある。飲み方は水割り、お湯割りでもそれなりに旨いがこの濃醇な香りを楽しむにはストレートでちびちびとやるのが良いだろう。結構飲みやすいので初心者でもいける。ちなみにお湯割りにしたら少し濁った。マンゴーに似た香りがあるということでマンゴーといっしょに食べてみた。沖縄のマンゴーはオフシーズンなのでタイのマンゴーをたまたま取り寄せていた。ナムドクマイ種という日本ではまだ流通量が少ない品種のようだ。樹上完熟のようで沖縄の完熟マンゴーに負けずにうまい。高いけど。酒と合うかと言うとまぁ普通だった。違和感はない。フルーツまでいかなくても少し甘めのつまみが合うかも。
☆☆☆☆

参考「咲元

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咲元

sakimoto.jpg
さきもと
咲元酒造合資会社
創業1905年 または1895年 那覇市
アルコール30度 常圧蒸留
麹:石川麹 酵母:泡盛101

咲元に関する一般的な前情報としては、王朝時代からの老舗、昔ながらのきつくてくさい泡盛をがんこに作り続けている。といったところでしょうか。創業年がなんだかはっきりしていなくて2000年に創業100年記念ボトルを発行したりしています。瑞泉酒造の社長も佐久本といいますが親戚関係にあるようです。現在の緑地に扇のラベルはどうも1950年頃から使用されたラベルのようです。2000年の記念ボトル発表の時は創業時のラベルを復刻としていたのに…。赤と黄色の扇は幸福と希望を、緑の地色は大地で豊年・発展・平和の願いなのだそうだ。

この酒の特徴は首里の地下水を使用して低温発酵、低温蒸留で造っていてくさいとか言いつつ味はまろやかで根強いファンが多いということだろうか。また古酒にもこだわっていて8年以上熟成させたものだけを古酒として販売しているという。このへんは瑞泉と同じだ。

香りは米の蒸した香りだがちょっと甕臭に似たクセがある。しかし、そんなにきついものではなく思っていたよりは飲みやすかった。味わいはわりとまろやかでやや辛口、旨味もほどほどでストレートでも抵抗なく飲める。バランスの良い酒だ。まさひろとちょっと似ているかも。この手の味は水割りにするとうまいのだ。酸味とフルーツのような後味がすばらしい。
☆☆☆+0.5

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